加齢によって骨が脆くり、骨にヒビが入ってしまいながらも、杖を使ってなんとか耐えている骨の絵

こんにちは。パーソナルジムBe more荏原中延店です。

皆さんは、『骨粗鬆症』を知っていますか?
健康に関するテレビや雑誌などで、見たり聞いたりした事がある方も多いのではないでしょうか?

今回は、この『骨粗鬆症』が、一体どういうものなのか?を詳しくお伝えしていこうと思います!

そもそも、『骨粗鬆症』は、文字に『骨』と入っているように、『骨』に関する病気になります。
まずは、本題に入る前に、『骨』の基本的な役割や作られ方などを見ていきましょう!

そもそも、『骨』は、代謝を繰り返しながら、日々新しいものに生まれ変わっている。という事を皆さんご存知でしたか?

① まず、破骨細胞という細胞が、酸や酵素で古くなった骨を壊します(骨吸収)。
② 次に、骨芽細胞という細胞がコラーゲンを生成し、そこに腸で吸収されたカルシウムが付着する事で新しい骨がつくられる(骨形成)

この①、②の繰り返しが約3年のサイクルで回っており、は子供だけでなく、大人になっても日々新しく作られて生まれ変わっているんです。

では、この『骨』というものは、どういった役割を担っているのか?を見ていきましょう!

1.
身体を支えている
ご存知のように骨は、身体を支える支柱的な役割をしており、
筋肉と共に、重力に対して拮抗する働きや姿勢を維持する働きを担っています。

2.運動の支点となる
骨と筋肉が繋がり、関節が支点となることで、
足を動かしたり腕を曲げたりといった運動が生まれるため、双方の状態というものが可動域や動作変化に影響してきます。

3.内臓を守る
骨は、衝撃にとても弱い内臓を保護する役割があります。
そのため、頭蓋骨は脳などを守り、肋骨は肺や心臓、胃などの重要な臓器、骨盤は子宮や腸などを、硬い骨によって衝撃からしっかり守っています。

4.血液(血球)をつくる
骨の中心部にある骨髄には血液の原料となる造血幹細胞が存在し、
そこで赤血球、白血球、血小板が作られています。
生きる上で大切なものである血液を、骨が作り出しているんです!
5.カルシウムを蓄える
骨にはカルシウムを貯蔵する役割があります。
体内のカルシウムの99%が骨に、残りの1%が血液に存在し、血中のカルシウム濃度が低くなると骨からカルシウムを補給する流れとなっています。
だからこそ、『骨=カルシウム』というイメージが強いですよね!

では、『骨』の概要を抑さえたところで、本題である『骨粗鬆症』についてやっていきましょう!

『骨粗鬆症』というのは、骨組織が密度を失い、骨が脆くなってしまう疾患です。
正常な骨は密度が高く、骨の強度と耐久性をもっていますが、
骨粗鬆症では、骨の密度が低下し、骨がもろくなってしまうため、骨折のリスクが増加します。
この病気は、一般的に無症状で進行し、骨折が発生することで、初めて症状が現れることがあるんです。

まずは、『骨粗鬆症』になると具体的にどのような事が、身体に起きやすくなるのか?を見ていきます。

1.骨折のリスク増加
骨粗鬆症の骨は正常な骨に比べて非常に脆弱で、歩いていての転倒や尻もちをついたり、軽い外力が加わった際などに骨折が起こりやすくなります。
正常であれば、折れる事はまずないとされている、背骨や大腿骨(太ももの骨)の骨折がよく見られます。

2.身長の減少
背骨の骨折(椎体圧迫骨折など)が発生することで、骨自体が潰されたり変形が起こる事で、姿勢の変化などが起き、身長が減少することがあります。

3.背部の痛み
 背骨の骨折により、背中の痛みや姿勢の変化が起こることがあります。

では、このような身体症状を引き起こす原因は、どのようなものなのか?を次に見ていきましょう。

・加齢
 『骨粗鬆症』は、加齢に伴って起こりやすくなります。
というのも、年を取ると、先ほど説明した、骨の代謝サイクル(骨破壊→骨形成)がどんどん弱く(遅く)なってくることで
骨密度が自然に減少しやすくなるため、『骨粗鬆症』に繋がりやすい要因の1つとなっています。

・女性
女性は男性に比べて『骨粗鬆症』のリスクが高い傾向があります。
その理由として、特に閉経後の女性は、ホルモンバランスの変化などに伴い、急激に骨密度が低下しやすい傾向になるため、骨粗鬆症へのリスクが上がります。

・遺伝
家族に『骨粗鬆症』の既往がある場合、遺伝的な要因が関与する可能性も高いんです。

・栄養不足
やはり、私たちの身体の材料となっている栄養素が不足する事で、骨粗鬆症のような疾患につながりやすくなります。
特に、カルシウムやビタミンDなど、骨の健康に必要な栄養素の不足は『骨粗鬆症』のリスクを高めるため、食事の中で積極的に摂取することが大切です。

・喫煙とアルコール
喫煙や過度のアルコール摂取も『骨粗鬆症』のリスク因子とされているため、気をつけていきたいところになります。

・運動不足
適切な運動を行わないことも『骨粗鬆症』のリスク因子の一つです。
『骨』は、運動による荷重や圧などによって、刺激を入れてあげることで代謝(骨形成)を促すことができるため、
日々の運動刺激によって『骨粗鬆症』のリスクは減少していきます!

ここまで、お伝えさせていただきましたが、
『骨粗鬆症』は、自分自身でコントロールできる部分をいかに実践したり、行動に移せるか?が、ならないようにするためには重要になります!

最初の方にも書かせていただきましたが、『骨粗鬆症』は知らないうちに進行しているケースが圧倒的に多いです!
そのため、日頃から運動・栄養補習などを意識的に行ったりして、『骨粗鬆症』にならない体づくりをしていけるといいですね!

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