プロテインの有効性と働きとは？〜運動の有無に関わらず摂取した方がいいと言われている理由〜

『プロテイン』と言うのは、簡単に言うと、タンパク質を粉末にしたものです。
『タンパク質』と聞くと、知っている方や聞き馴染みのある方も多いと思いますが、このタンパク質は、アミノ酸と呼ばれる小さな分子が結合してできており、生命活動や身体の組織の材料として不可欠な役割を果たします。

“アミノ酸の結合帯＝タンパク質”

では、このタンパク質をより詳しく見ていきましょう！
タンパク質は、アミノ酸と呼ばれる２０種類の小さな分子が特定の順序で結合してできています。
これらのアミノ酸は、ペプチド結合と呼ばれる結合でつながり、長いポリペプチド鎖を形成します。
この鎖は、特定の３D構造を持ち、その構造によりタンパク質の機能に影響してくるんです。

また、タンパク質は多くの生化学的な役割を持っていて、
例えば、酵素は化学反応を触媒したり、筋肉タンパク質は筋肉の収縮を可能にしたり、抗体は免疫系の一部として病原体と戦います。
そのほかにも、ホルモン、細胞骨格、細胞輸送など、身体のさまざまな機能や組織生成に関与しています。
タンパク質は、筋肉はもちろん、髪の毛や皮膚、細胞や爪など身体のほとんどを形成する物の材料となっているため、
我々の身体になくてはならんならない、とても重要な栄養素なんです！！

概要を見てきましたが、『タンパク質』の働きは、結構重要だと感じていただけたと思います！
ここまで説明してきた、このタンパク質を効率的に摂取できるようにしたもの。と言うのが、『プロテイン』なんです。

『プロテイン』の中には、種類があり、ホエイプロテイン、カゼインプロテイン、大豆プロテインなどの異なるタイプのプロテインから作られます。
その時の用途やニーズによって、飲む種類を変えたりすることで、効率よく効果的にタンパク質を身体に取りこむことができるんです！

プロテインとトレーニングの相関性は、やはり非常に密で、適切なプロテイン摂取はトレーニングの効果に影響を与える重要な要因の一つと言えるんです。

１.筋肉修復と成長の促進
トレーニング（特に抵抗トレーニングや重量挙げ）は筋肉に微小な損傷を与える行為であり、この微小な損傷と損傷回復の繰り返しが
筋肉の成長と修復を促進します。
プロテインは、損傷した筋肉の修復プロセスに不可欠であり、筋肉のタンパク質合成をサポートします。
だからこそ、トレーニング後にプロテインを摂ることで、筋肉形成の材料が補給されるため、筋肉の修復が効果的に行われ、筋肉が成長しやすくなります。

２.窒素バランス
筋肉の成長は、プロテインの摂取と窒素バランスと密接に関連しています。
体内の窒素バランスが「正」の状態にあると、筋肉が合成されて成長していきます。
プロテインは、筋肉合成に必要なアミノ酸を供給する事で、窒素のバランスを改善する働きもあるんです。

３.筋肉のエネルギー供給
長時間のトレーニングや持久力のある運動を行う場合、
筋肉はエネルギー源としてアミノ酸（プロテインの構成要素）を使用することがあります。
適切なプロテイン摂取は、筋肉のエネルギー供給をサポートし、疲労を軽減するのに役立ちます。

４.筋力維持
加齢や長期の休憩期間においても、プロテインの摂取は筋肉質を維持するのに役立ちます。
これにより、筋肉の減少を遅らせ、身体的な機能や代謝を維持できます。

ここまで、やってきて、少しお気づきの方もいるとは思いますが、
プロテインは、男性・女性関係なく摂取したほうがメリットが多いんです！
というのも、身体の構造や生成・形成過程は、男性も女性も全員変わりません。
そのため、ムキムキになるためのものというイメージは少し違うニュアンスになるのかもしれませんね。
実際のところ、タンパク質は、日頃から不足している方が多い栄養素でもあるため、通常の食事から取れなかったり、トレーニングなどの運動により、
通常よりも、タンパク質を多く必要とする際に、プロテインというのは、有効な選択肢とも言えるかもしれません。

ただし、プロテインを過剰に摂取することは健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切な量を守って摂ることが重要です。
そのため、一番は、食事からしっかりと動物性タンパク質(肉や魚など)・植物性タンパク質(枝豆やブロッコリーなど)を補給できるのがいいですが、
不足しそうな時や、運動をした後などは、プロテインを用いて効率的にタンパク質を摂取することも考えてみてはいかがでしょうか？