重力に対して無意識に働く『抗重力筋』〜我々の身体にとっての重要性とその働きとは？〜

こんにちは。パーソナルジムBe more 荏原中延店です。

皆さんは『抗重力筋(こうじゅうりょくきん)』という言葉をご存知ですか？
なかなか聞き馴染みのない言葉だと思いますが、私たちが生きていく上でとても大切なものなんです。
そこで、今回は、この『抗重力筋(こうじゅうりょくきん)』の重要性についてお伝えしていこうと思います。

そもそも、『抗重力筋(こうじゅうりょくきん)』というのは、地球に存在している重力に対して、立位や座位などの姿勢を維持するために働いている筋肉の事を指します。
この抗重力筋は、運動や動作の中で働く筋肉とは違い、無意識に姿勢を保持している際に働く筋肉になります。
つまり、私たちが無意識に重力に負けず、立位や座位の姿勢をキープできるのは、抗重力筋が重力と均等に釣り合う様に働いているからという事なんです。

ここまで軽く説明をしてきましたが、これだけでも生きていく上で重要な筋肉(機能)なんだという事が少し感じられるかなと思います。
大枠を押さえた上で、少し深く掘り下げていきたいと思います。

抗重力筋は、１つの筋肉を指している訳ではなく、重力に対して無意識に働いている様々な筋肉の総称を言うんです。
そのため、それらの筋肉が正常に働いていなかったり、筋力が低下してしまっていたりすると、姿勢や身体バランスが崩れるとともに、
腰痛や肩こりといった症状を引き起こしかねないという事なんです。

では、どの様な筋肉が、『抗重力筋』なのか？を見ていきたいと思います。

抗重力筋は、大きく分けて５つに分けられています。

①背筋群：脊柱起立筋、広背筋
②腹筋群：腹直筋、腸腰筋
③臀部：大臀筋
④太もも：大腿四頭筋、ハムストリングス
⑤ふくらはぎ：下腿三頭筋、前脛骨筋

勘のいい方や、トレーニングなどをよくされている方は、お気づきかもしれませんが、
抗重力筋は、身体の前後に張り巡らされている筋肉になります。
この特徴からも、先ほど軽くお伝えした様に姿勢や身体バランスに大きな影響が出てきやすいという事が分かっていただけたかと思います。

この抗重力筋の重要性をより深く押さえたところで、実際にこれらの筋肉達が正常に働いているのか？自分自身でも確認できるといいですよね？
そこで、自分自身で確認できる方法を１つご紹介しようと思います。

まず、前提として見てもらえそうなお相手がいるのであれば、相手に確認をしてもらった方が正確に判断する事ができるので、ぜひ見てもらってみてください。
どうしても１人の場合でも、スマホで撮って確認もできるので、ぜひご自身でチェックしてみてください。

抗重力筋の働きというのは、先ほどもありましたが、立位姿勢を維持する働きがあります。
つまり、無意識に、身体にある重心線と言われる部分から姿勢が逸脱した場合、直ちに補正してバランスを取ろうとするんです。
この働きを使った検査方法になります。

理想とされる基本的な立位姿勢に「ニュートラルポジション」という姿勢があります。
このポジションは、重力に対してもっとも効率的に身体を支えることができる姿勢と言われているため、
ニュートラルポジションからどれくらいズレが見られるかでチェックすることができます。

『基本的な立位姿勢(ニュートラルポジション)』
横を向いた姿勢で以下の5点が直線上の位置する姿勢を指します。
①耳たぶ
②肩の先端の出っ張り(肩峰)
③太もも横の出っ張りのやや後方(大転子のやや後方)
④膝関節のやや前方(膝のお皿くらい)
⑤外くるぶしのやや前方(５〜６cm前方)

これらが、１直線上にあるかをぜひ、チェックしてみてください！
自分の後ろにまっすぐな柱などがあれば、より分かりやすい指標にもなるので、そういった場所でチェックすることがおすすめです。

このチェックをしてみて、自分自身の抗重力筋の働き具合を確認してみましょう！

ここまで、抗重力筋についてやってきましたが、いかがでしたでしょうか？
重要性や影響力などがイメージできたかと思います。
この抗重力筋の働きを正常にするためには、運動などを用いて身体にプログラミングさせたり、筋力を落とさない様にしていくことが大切です。

パーソナルジムBe more荏原中延店では、このような、姿勢や日常生活の中で必要な筋力のアップや腰痛・肩こりなどの症状を抑える、改善させるトレーニングなどを用いてサポートさせていただいております。